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2004年08月10日 (火)

日常性が遠ざかる時(本:2004/08/09)

<読了>
秋山瑞人『イリヤの空、UFOの夏 その1』(電撃文庫)

<購入>
『週刊ビッグコミックスピリッツ』No.37・38合併号(小学館

というわけで『イリヤの空、UFOの夏』全4冊を読み始めているのですが、非常に描写が具体的なので、駒都えーじさんのイラストの効果もあって、読んでいるとこれがアニメになった時のカットや動き・声がはっきりと思い浮かびます。そしてこの1冊で、頭の中でアニメが3話分ぐらい出来上がります。だから、これをちゃんとアニメにするのは逆に大変かも知れないですね。この原作が既にアニメとしての一つの完成形を見せてしまっているようなものだから。ただ、この「その1」の中で、学校のぬるい日常性が主人公からじわりと遠ざかって行く場面があるんですが、そこの緊迫感の表現は文章ならではで非常に上手だと思いました。秋山瑞人さんはこういう不意打ちのような表現が得意なんでしょうね。今後プロの手でアニメになった時に、その緊迫感がアニメならではの表現で描けていることを期待します。

投稿者 enyu : 2004年08月10日 01:26

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