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2005年12月25日 (日)

『シャドウ・パペッツ』読了(本:2005/12/25)

<読了>
オースン・スコット・カード/田中一江訳『シャドウ・パペッツ』(ハヤカワ文庫SF)
小林尽『スクールランブル』第11巻(講談社/講談社コミックス)
久米田康治『さよなら絶望先生』第2巻(講談社/講談社コミックス)

『シャドウ・パペッツ』昨年の10月に買っておいて今まで読んでいなかったのですがようやく読みました。オースン・スコット・カードの代表作『エンダーのゲーム』シリーズの姉妹篇シリーズのうち、翻訳されている中での最新作です。前作の最後で少しほのめかされていたので予想はしていたものの、まさかここまでビーンとペトラが…。というのが最初の印象でしたが(ラブコメみたいで面白かったですけど)、“ヘゲモン”ピーターが従来のイメージを裏切るような子供っぽさを両親との会話の中で見せるところや、前作から続く国家や組織の間でのパワーゲームの展開はさすがに面白かったです。中国が徹底的に悪者になっていることと、イスラムの描写があっさりし過ぎているのが気にはなりましたが。でもカードの作品はやっぱりどこまで行っても“子供”や“家族”が重要なテーマなんですね。特に『消えた少年たち』がそうでしたが、どの作品でも、著者が子供や家族に対して持っているであろう倫理観が、決して硬直化した形ではなく論理的な議論としてストーリーの中に書き込まれていて、感心します。

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小林 尽
講談社 (2005/12/16)
さよなら絶望先生 2 (2)
久米田 康治
講談社 (2005/12/16)

投稿者 enyu : 2005年12月25日 23:59

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