what do i get out of this?




Be a 21st century schizoid man. (2001.1.11.)

 さて、21世紀です。だからと言って輝ける未来がいきなり到来するわけでもなく、何にも変わりませんねえ。変わるわけがないんだけど。ところで、元日には僕のところにも例の「科学万博ポストカプセル2001」のハガキが届きました。1985年の「つくば科学万博」の時には僕は小学1年生か2年生だったのですが、僕の場合このハガキは何回か行った万博の会場で書いたのではなく、学校で書きました。ある日のこと、担任だった教師が「未来の自分に手紙を書きましょう」と言ってハガキを持って来て、クラスの子供全員に書かせた、というわけです。「将来の自分に出すんだから将来の夢を書きましょう」という教師の指導により周りの同級生がみんな「野球選手になる」と書くのに流されて、僕も同じように「野球選手になりたい」と書いた記憶があります。そんなになりたいと思っていたわけでもないのに。これはよく覚えてました。で、届いたハガキには「ぼくのゆめ ぼくは大きくなったらやきゅうのせんしゅになりたいです。」と書いてありました。記憶通りです。しかしその後、こちらは全く記憶に無かったのですが、続けてこう書いてありました。「つよいチームをつくって巨人やはんしんをたおしてゆうしょうしたいです」。「巨人や阪神に入りたい」ではなくて、「別のチームをつくって優勝したい」とはなんて可愛くないガキでしょうか。もちろん自分が可愛い子供であったとはとても思えませんけど、それにしてもこれは微笑ましいと言うよりなかなか憎たらしい。
 とは言いながら、実はこれを読んだ時は少し嬉しかったです。非常に真面目に「良い子」だったように記憶している幼い頃の自分が、結構自由に面白いことを考えていたこともあったらしいことがわかったので。むしろ「巨人や阪神に入りたい」とか書いてあったらとても恥ずかしかった。21世紀なんて遠い未来のことだと思っていた当時の僕のこの憎たらしさにあやかって、本当の21世紀でも面白いことを考えながら生きていきたいです。
 でも、当時は阪神って強かったのだねえ。最近なら優勝するために阪神を倒す必要ないでしょ。