what do i get out of this?




I've got nothing out of this so far. (2000.8.17.)

 さて、今年の初めに勢い込んで立ち上げたこのwhat do i get out of this?のコーナーですが、密かに予期していた通り見事に半年も更新が滞りました。つうか留年して二年目の就職活動を本格的に始める直前にこんなこと始めるのは、年をとるごとにますます怠惰になりつつある僕にはそもそも無謀でした。更新してないとサイト自体へのアクセス数もてきめんに減りますね。怖い怖い。そんな訳で今では誰も期待してないような気もしますが、折角つくったコーナーだし、以前のこれみたいに廃棄するのは勿体無いので、これからはなるべく更新していくことにします。あ、でも卒論があるしなあ…。前途はちょっと暗めかも知れません。まああんまり期待しないでたまに覗いてみて下さい。

 取り敢えずこの半年ぐらいのことについて。

 3月4日にPlayStation2が発売されました。僕はPlayStation.comで予約できていたので、発売日の朝に『RIDGE RACER V』と共に自宅で受け取ることが出来ました。通販は便利ですね。これ以後利用してないけど。でまあ早速セットアップして電源を入れてみた訳ですが、なんかね、起動画面に感動するものがちょっと無いね。僕は前のPlayStationを'96年の春に買ったのですが、買った後に初めて電源を入れた時には、あの「ズモォ〜ォオン」っていうシンセ音の起動音とSCEのロゴマークのアニメーションに「おおすげえ!」と思ったものです。でも今度のは「ヒューゥ」という感じのまことにあっさりした起動音に暗い画面で、全然興奮せず。「あれ?」という感じ。まあどうでもいいことではあるんだけど、やっぱり電源を入れる度に興奮する感じがあった方が楽しい。でも『RIDGE RACER V』のグラフィックはさすがに素晴らしかったです。但しDVD Videoの再生機能はかなりヘボい。特に音の出力が悪いです。やっぱりこれはオマケ機能という感じ。でまあ買ってから一ケ月ぐらいは『RIDGE RACER V』を結構やってたんですけど、それ以後は別のソフトを買うこともなく、結局最近はPlayStation2には全然触ってません。PlayStation2用ソフトで面白そうなのもあんまり無いし、ゲームって時間と金を何気なく大量に奪っていくから、なかなか出来ないんだよね。そんな感じで、期待していた程には今のところPlayStation2で楽しめてません。残念。

 最近は以前ほどマンガ雑誌を読まなくなりました。「立ち読み日記」を読んでもらえればわかるように、以前はかなりの数のマンガ雑誌を立ち読みも含めて読んでいた訳ですが、これはどちらかと言えば楽しんで読んでいるというよりも、マンガ雑誌を「チェックする」、あるいは「押さえておく」といった感覚で読んでいたので、気力が必要な「作業」のようなものでした。そんな訳でそれはもうやめにして、読みたいのだけ読むことにしたところ、今でも毎週買って読んでいるのは『週刊ビッグコミックスピリッツ』『週刊少年サンデー』だけになりました(と言うか就職活動で暇が無くてあまり雑誌を読めずにいたら、この二誌以外の多くの雑誌は読まなくてもあまり気にならないことに気付いた)。雑誌毎にそれぞれ気になるマンガというのはあって、それは今でも立ち読みで読んでいますが。
 さて、そういう中で今面白いと思うのは、『週刊ビッグコミックスピリッツ』で昨年の12月に始まった曽田正人『昴』。「21世紀最初の10年、世界中の人々を熱狂させる舞姫」になる少女「すばる」が、自分のバレエの才能に気付いてバレエに人生の全てを賭けていこうとする話なんですけど、困難に当たってはそれを才能のきらめきで周囲の凡人を驚かせながら乗り越えて行く様子が非常に痛快。そういうあまりにも王道な話が曽田正人の熱い絵で描かれているので、王道大好きな僕としては毎週楽しみにせざるを得ません。あと、それより少し前に同誌で連載が始まった吉田まゆみ『PAPER WOMAN 〜明日に向かって書け!〜』は、新人新聞記者の仕事と生活の様子を描いてて結構面白かったんですけど、先月辺りに尻切れトンボで終わってしまって、非常にがっかりしました。人気が無かったのか、それとも作者が嫌になってしまったのか。いずれにしても、読者としては納得出来ない終わり方でした。『週刊少年サンデー』の方では、杉本ペロ『ダイナマ伊藤!』が面白い。ギャグも切れててもちろん面白いんですけど、「ムガムガ」言う「ダイナマイトタイガー」が非常にかわいいのがポイント高いです。

 最近見て面白かったアニメは、4月から7月までWOWOWのスクランブル枠で放送されていた『星界の戦旗』(監督:長岡康史)(原作:森岡浩之『星界の戦旗 I 絆のかたち』(ハヤカワ文庫))。これは昨年の1月から3月まで放送されていた『星界の紋章』の続篇で、この『紋章』と『戦旗』を合わせたいわゆる「星界シリーズ」は、『紋章』のアニメが始まった頃から気になってはいたけれどもアニメを見たり原作の小説を読んだりはしていなかったもの。気になってたなら見れば良かったのに、少し面倒臭いとやらないというのが僕の悪い癖です。しかし今回、WOWOWの採用試験を受けるに当たって面接のネタにもなるかも知れないというある意味不純な動機もあって、取り敢えず『戦旗』のアニメを第1話の放送から見てみました。するとこれが非常に面白かった。宇宙での戦闘シーンは別に好きではないのでそればかりの回は退屈もしたけど、主人公二人の間の少し変わった形の信頼関係の描き方や様々なSF設定の独創性に魅かれて毎週楽しみにするようになり、原作の小説(森岡浩之『星界の紋章』I〜III、『星界の戦旗』I、II(ハヤカワ文庫))も結局買って楽しく読んだし、アニメの『星界の紋章』もDVDを買って見ました。といった感じで、この「星界シリーズ」は久々にはまることが出来た作品でした。WOWOWの面接でも思惑通りネタにすることができ、こちらも非常に上手く行って良い結果が出せました。原作の小説の最新刊『星界の戦旗』IIIもやっとのことでそろそろ出版されそうで、そちらも非常に楽しみです。
 あとはANIMAXでやってる『パタリロ!』『ぼくパタリロ!』を最近見てました。面白い。昔見ていたはずなんですけど、「だ〜れが殺したクックロビン」っていう「クックロビン音頭」をかすかに覚えていたぐらいで、設定とかは全然覚えてませんでした。でもこれの原作のマンガ(魔夜峰央『パタリロ!』白泉社)はまだ『メロディ』で連載してるようだし、単行本買って読もうかな。

 サッカー。日本代表でトルシエ氏が引き続いて監督をやることになったのは良かったと思います。要領の悪い日本協会が今から彼よりマシな監督を探して来られるとは到底思えないし、最近やっと少しいい感じになって来たところだから、ここで辞めさせるのは惜しい。これでは全然根拠の無い印象論ですけど、僕はサッカーが好きで試合もよく観るものの基本的には無責任な部外者なので、いろいろ根拠を挙げて監督論とかを語ることはしないし出来ません。

 僕自身のことについて言えば、最近何事につけてもやる気がいまいち不足しているような気がします。今年はいつもの年より暑いからというのも理由のひとつでしょう。やっぱり僕はどちらかと聞かれれば寒い冬よりも暑い夏の方が嫌だと答えます。これは冬になっても変節しないよ。多分。