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2005年03月31日 (木)

『象られた力』読了 (本:2005/03/31)

<読了>
飛浩隆『象られた力』(ハヤカワ文庫JA)

<購入>
『月刊ガンダムエース』5月号(角川書店
『週刊少年サンデー』No.18(小学館

飛浩隆『象られた力』は、4作の中篇が収められた傑作集で、SFマガジン編集部編『SFが読みたい! 2005年版』(早川書房での「ベストSF2004」国内篇第1位の本。さすがと言うべきか、特に表題作の「象られた力」は、異様に鮮明なビジュアルを想起させる文章が高い密度で連ねられていて、読んでいて少し気持ち悪いのに気持ちいい作品です。アイコンとかシンボルといったものが持つ力(と言うより、それらがそういう力を持っていると人々に思わせる力)、つまり究極的には社会や秩序を成り立たせている力の不思議さを語っているように思えました。このビジュアルは是非誰かに映画化して欲しいですね。まあ大ヒットはまず無理でしょうけど…。

投稿者 enyu : 2005年03月31日 23:59

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