« 『イエスタデイをうたって』最終巻 他 (本:2004/07/19) | メイン | ハイビジョンホール »

2004年07月19日 (月)

スチームボーイ

大友克洋監督『スチームボーイ』を新宿スカラ3で観ました。製作期間は9年ということですが、個人的にも、1997年11月2日に今は無き渋谷パンテオンでの東京国際ファンタスティック映画祭のイベント「EMOTION アニメ新世紀宣言」でこの映画のパイロットフィルムを見てから、今日完成版を観るまでに7年も経ってしまってます。時間がかかった理由はいろいろあるようですが、大友さんがこの映画に9年も使ってしまったのはやはり勿体なかった。内容は宣伝にもあるように「驚異の発明《スチームボール》をめぐる少年レイの大冒険」ということにつきるわけで、良い意味でも悪い意味でも“普通”の楽しいアニメ映画でした。絵は非常によく動いていたし、美術(背景)も素晴らしく、ストーリー構成もスッキリしていてモタつかない。でもやっぱり“普通”なんだよね…。まあ元々そういうものを目指していたのだとしたら大成功なんだと思います。キャラクターはヒロインのスカーレットが面白かった。「お金儲けをして何が悪いの?」という開き直りができる強さと幼さ、その裏で抱えている孤独がよく描けてました。主人公のレイより魅力的だったので、スカーレットが主人公だという続編の『スチームガール』(ほんとにこのタイトルなの?)が楽しみです。

投稿者 enyu : 2004年07月19日 22:35

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://en-yu.jp/mt/mt-tb.cgi/3

コメント

コメントしてください




保存しますか?