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2006年07月26日 (水)

細田守監督『時をかける少女』(映画:2006/07/26)

<7月26日に観た映画>
『時をかける少女』テアトル新宿

言わずと知れた筒井康隆『時をかける少女』(角川文庫)が原作の、細田守監督作品。実は3日前の日曜日にも劇場に行ったのですが、あまりにも混んでいたので観るのを止めてました。今日も平日の午前10:10からの回なのに開場前から列が出来ていて、満席の状態。既に観た人達の間で非常に評価が高いのでこの混雑ぶりもむべなるかなという感じではありますが、こうなると上映館の少なさ(都内はテアトル新宿だけ)がますます残念ですね。
というわけでかなり期待して観に行きましたが、素晴らしい出来でした。名作の部類に入る映画だと思います。まず大前提としてアニメーションが気持ちよく動くし、舞台となる街を最高のレベルで描いた背景美術も素晴らしい。演出的な面で言うと、物語の肝である「タイムリープ」によって、主人公に全身全霊をかけた“繰り返しギャグ”をやらせている、というのがとても上手だと思いました。結構笑えます。ストーリー面では、ネタバレになるのであまり書きませんが、科学文明が発達したどちらかと言うと進歩史観的な「未来」を想定していた40年前の原作とは少し違って、この映画では現代的な感覚での不安な「未来」を暗示しているところが印象的です。そんな「未来」に不安はあるけど、待っているだけではなくて自ら前に向かおうとする主人公の姿が、今を生きる(『健全』な)若者の感覚に合っているといいな、と期待を込めて(他人事のように)思いました。
ところで原作本も「新装版」が出たんですね。僕が持っているのは内田有紀さんが表紙のもので、多分1994年にフジテレビで内田有紀さん主演でドラマシリーズが放送された時にカバーを替えて出されたものなんですが、大林宣彦監督の映画が公開された時(1983年)には当然そのビジュアルでカバーを付けてたはずだと思いますので、一体今まで何回カバーが変わってるんでしょうか? 本当に息の長い作品ですよね。

時をかける少女 〈新装版〉
筒井 康隆
角川書店 (2006/05/25)

投稿者 enyu : 2006年07月26日 23:59

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コメント

いいなー。
早く観たいなー。
なんたって、エンさんのお墨付きだもんなー★
期待しまくり。
でも、混んでるのか。。。
夏休みだしな。。。
ってか、単館上映ってありえんな。

投稿者 モギヲ : 2006年07月27日 23:52

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