2006年08月27日 (日)

テアトル池袋 LAST ALLNIGHT

<8月26日に観た映画>
『AKIRA』DSR(デジタルサウンドリニューアル)版(テアトル池袋
『老人Z』HDマスター版(テアトル池袋
『東京ゴッドファーザーズ』テアトル池袋

8月いっぱいで閉館してしまうテアトル池袋での最後のオールナイトイベント、「テアトル池袋 LAST ALLNIGHT」に行って来ました。26日夜から翌朝にかけて行われたのですが、上記の映画3本の上映の他、合間にはプロダクション I.Gの4作品(『xxxHOLiC』『シュヴァリエ』『精霊の守り人』『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』)のプロモーション映像上映や、55名にDVDやポスターなどが当たるプレゼント抽選会、「予告編大会」と題した映画予告編(『老人Z』『MEMORIES』『人狼 JIN-ROH』『イノセンス』『立喰師列伝』『雲のむこう、約束の場所』『メトロポリス』『茄子 アンダルシアの夏』『東京ゴッドファーザーズ』『時をかける少女』『ゲド戦記』『パプリカ』)の上映、さらに『千年女優』『パプリカ』の本編からの一部映像の上映(これはひどい編集の仕方でしたが)があって、かなり盛りだくさんでした。客層は思っていたよりも若めで、20代ぐらいの人がほとんど。カップルや女性だけで来ている人たちもかなりいて、少し意外でしたね。162席は完全に埋まって、特別に少し椅子を出してました。昔(1998年4月24日)テアトル新宿でのアニメ映画のオールナイトに行った時には客がほとんどいなかったのに比べるとほんとに大盛況です。まあイベントの内容が全然違うので当然か。来場者全員プレゼントとして、『老人Z』のB全ポスター2枚などが配られましたが、1991年の映画のB全ポスターがこんなに残っているということが驚き。『老人Z』東京テアトルの出資作品なので、きっと社内で眠ってたんでしょうね。
『AKIRA』『老人Z』は、どちらもDLP上映で、音声は5.1chサラウンドという、マスターの質を最高に引き出した形での上映でした。『AKIRA』のサウンドリニューアル版は、DVDは持ってますが、2002年にこの劇場で上映されていた時には観に行けずに終わっていたので、今回最高の環境で観ることができて本当に良かったです。その環境のおかげなのか、1988年の劇場公開時(当時10歳でした)に観に行ってから今まで何回も観て来た中で、今回初めて全てが腑に落ちる感じで観られました。理解するのに時間かかり過ぎですね。
しかしテアトル池袋が無くなってしまうのは本当に残念です。1980年の開館後、少しの間アニメ映画専門館だった時期もあったそうで、当時のアニメ雑誌でそのことを読んで“東京にはそんな映画館があるんだ…”と思った記憶があります。こういう企画性のある劇場こそ残っていて欲しいんですけどね…。良い映画館でした。その精神が受け継がれていくことを願いつつ。

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2006年08月15日 (火)

『ゲド戦記』原作者ル=グウィン氏による酷評

ついに『ゲド戦記』著者アーシュラ・K・ル=グウィンさんによる今回の映画についてのコメントが出ましたね。僕はまだ映画『ゲド戦記』を観ていないので内容については何とも言えないのですが、これだけ(主にネット上で)悪評が流れていると、ル=グウィンさんが映画についてどう思っているのかが気になるところだったので非常にタイムリーです。

Ursula K. Le Guin: Gedo Senki, a First Response

このコメントでは、宮崎駿氏が制作に関わっていないことへの強い憤りと、映画の内容への不満(と言うより非難)がいくつか述べられています。申し訳程度に動物の描写について誉めているのが、逆にそこしか誉める所が見つからなかったということを物語っていて悲しいですね…。
さらに悲しいのは、この酷評が公にされてしまった理由が、

I did not realise that I was speaking to anyone but him and the few people around us. I would have preferred that a private reply to a private question not be made public. I mention it here only because Mr Goro has mentioned it in his blog.

ということで、ル=グウィンさんのプライベートな場でのコメントを宮崎吾朗監督が勝手に自分のブログに書いてしまったことにあるらしいということです。なんなのですかこの幼稚な行き違いは。
まあそれでも観には行くつもりですけど。原作は1月に1冊目を読んでから結局読み進めていなかったのですが、映画を観る前に読んでおいた方が良さそうですね。

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2006年07月26日 (水)

細田守監督『時をかける少女』(映画:2006/07/26)

<7月26日に観た映画>
『時をかける少女』テアトル新宿

言わずと知れた筒井康隆『時をかける少女』(角川文庫)が原作の、細田守監督作品。実は3日前の日曜日にも劇場に行ったのですが、あまりにも混んでいたので観るのを止めてました。今日も平日の午前10:10からの回なのに開場前から列が出来ていて、満席の状態。既に観た人達の間で非常に評価が高いのでこの混雑ぶりもむべなるかなという感じではありますが、こうなると上映館の少なさ(都内はテアトル新宿だけ)がますます残念ですね。
というわけでかなり期待して観に行きましたが、素晴らしい出来でした。名作の部類に入る映画だと思います。まず大前提としてアニメーションが気持ちよく動くし、舞台となる街を最高のレベルで描いた背景美術も素晴らしい。演出的な面で言うと、物語の肝である「タイムリープ」によって、主人公に全身全霊をかけた“繰り返しギャグ”をやらせている、というのがとても上手だと思いました。結構笑えます。ストーリー面では、ネタバレになるのであまり書きませんが、科学文明が発達したどちらかと言うと進歩史観的な「未来」を想定していた40年前の原作とは少し違って、この映画では現代的な感覚での不安な「未来」を暗示しているところが印象的です。そんな「未来」に不安はあるけど、待っているだけではなくて自ら前に向かおうとする主人公の姿が、今を生きる(『健全』な)若者の感覚に合っているといいな、と期待を込めて(他人事のように)思いました。
ところで原作本も「新装版」が出たんですね。僕が持っているのは内田有紀さんが表紙のもので、多分1994年にフジテレビで内田有紀さん主演でドラマシリーズが放送された時にカバーを替えて出されたものなんですが、大林宣彦監督の映画が公開された時(1983年)には当然そのビジュアルでカバーを付けてたはずだと思いますので、一体今まで何回カバーが変わってるんでしょうか? 本当に息の長い作品ですよね。

時をかける少女 〈新装版〉
筒井 康隆
角川書店 (2006/05/25)

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2006年03月19日 (日)

『ミリオンダラー・ベイビー』(映画:2006/03/19)

<3月19日に観た映画>
『ミリオンダラー・ベイビー』WOWOW:3月19日)

第77回アカデミー賞で作品賞など主要4部門を受賞した、クリント・イーストウッド監督作品。ネタバレは極力避けたいので詳しくは書きませんが、この映画は、いわゆるアメリカン・ドリームの儚さ、もっと普遍的には、人生の思いがけなさを表現しているんだと思います。でも、確かにあった幸せな時間の思い出があって、その時間を共に過ごした人が側に居ても、人間は絶望してしまうものなんでしょうか…。人はもうちょっと強いものなんじゃないかと、ちょっとあの展開には異論を挟みたくなりました。

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2006年03月12日 (日)

『機動戦士ZガンダムIII -星の鼓動は愛-』(映画:2006/03/12)

<3月12日に観た映画>
『機動戦士ZガンダムIII -星の鼓動は愛-』(新宿スカラ座3)

「新約」Zガンダム完結です。「誰も知らないラスト」(宣伝コピー)がどんなことになっているのか確かめに観に行きました。1985年のテレビシリーズとはラストが大きく違っているよ、とあれだけ宣伝していたので、もしかしたら予想の斜め上を行く結末になっているのかとも思っていたのですが、まあそれしかないよね、という感じで予想の範囲を超えるものではありませんでした。ラストをあのようにしたことで全体としてはまとまりが良くなっていましたが、極めて「普通」のお話になってしまったという印象です。あと、ネタバレになるのであまり書きませんが、あれだと「ZZ」には話がつながらないよね…?

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2006年02月26日 (日)

『オペラ座の怪人』(映画:2006/02/26)

<2月26日に観た映画>
『オペラ座の怪人』WOWOW:2月26日)

キャストの演技も良く、それぞれの場面は美しい。でも全体として緩急に欠けていて、期待していた程ではなかったという印象です。ファントムがオペラ座に住み着くことになった経緯が描かれていましたけど、これは不要だったのでは。それでファントムの神秘性が損なわれたからといって、ファントムに感情移入できるかと言うとそういうわけでもないし。

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2005年12月30日 (金)

『シュレック2』(映画:2005/12/30)

<12月30日に観た映画>
『シュレック2』WOWOW:12月30日)

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2005年11月23日 (水)

機動戦士ZガンダムII -恋人たち-(映画:2005/11/23)

<11月23日に観た映画>
『機動戦士ZガンダムII -恋人たち-』(新宿ジョイシネマ2)

ようやく観て来ました。16:10の回だったのですが、劇場は結構混んでいて、客層は男女比3:2ぐらいで20代以下の人が多かった印象です。女性2人連れとか3人連れという人達も結構いました。「SEED」でガンダム人気が広がったにしても、さすがに「Z」だし、30代40代の男中心の従来の客層がほとんどだろうなと思っていたので、意外でしたね。映画の内容ですが、ものすごく駆け足でストーリーが進んで行って、キャラクターが登場したと思ったらあっさりと死んでしまったりしてドラマが充分展開できていない、という感じです。僕はテレビ版を見ているので、描かれていない部分も勝手に補ってそれなりに面白く観られたのですが、この映画だけを観た人は何がどうなったのかを理解するのがまず大変なのでは。1作目の『機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者-』はテレビ版のストーリーがわかりやすく整理されていて導入部としては見やすかったのですが、この2作目はさすがに圧縮し過ぎていて厳しい。劇場版Zガンダムがトータルでどういう作品になるかは次の3作目で決まると思うので、3月の公開を楽しみに待つことにします。

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2005年11月05日 (土)

東京ゴッドファーザーズ(映画:2005/11/05)

<11月5日に観た映画>
『東京ゴッドファーザーズ』WOWOW:6月5日)

久し振りに観ました。新宿の街を描いた背景美術のクオリティがやはり尋常じゃないです。

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2005年11月01日 (火)

CODE46 (映画:2005/11/01)

<11月1日に観た映画>
『CODE46』WOWOW:11月1日)

前から気になっていた映画で、ちょうどいい時間に放送があったので観ました。WOWOWの映画解説だとこの映画は「1組の男女の気になる恋の行方を切ないタッチで綴る」ラブストーリーだということになっていて、確かにそういう風にも単純に観られますが、この映画にはそれよりももう少し広めのテーマがあるように思いました。つまり、個人のアイデンティティは何に拠って立つものなのか、ということです。劇中では、タイトルにもなっている「CODE46」という遺伝子に関する厳しい規則があって、それを破った人間の記憶が簡単に消されたりするわけですが、人を強く規定するものである「記憶」や「遺伝子」が政府(もしくは大企業?)によって完全に管理されている社会では、人間は自分のアイデンティティの根拠を何に求められるのか。ティム・ロビンスとサマンサ・モートンが演じる2人は、その根拠をお互いの関係性に求めた、と言えます(そういう意味ではこれはやはり純粋なラブストーリーです)。ティム・ロビンスは人に会うたびに"Tell me something about yourself."と言ってその人のことを聞こうとしますが、それに対してほとんどの人が自分と誰かとの関係を語っているのも印象的です。人と関わることで人は自分を規定していく、ということを改めて思い出させてくれる映画でした。UKな音色の音楽も雰囲気が出ていて素晴らしいです。

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2005年03月20日 (日)

レインマン (映画:2005/03/20)

<3月20日に観た映画>
『レインマン』WOWOW:3月20日)

WOWOWで放送していたのをたまたま観たので、最初の5分間ぐらいは観ていないのですが、この映画をほぼ全編通して観たのは15年振りぐらいかも知れません。僕がダスティン・ホフマンを知ったのはこの映画だったので、この自閉症のレイモンド役のイメージが強くて、後で他の映画で普通に格好いい役を演じている彼を見て違和感を抱いたものでした。普通は逆ですよね。

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2005年03月12日 (土)

サイドウェイ (映画:2005/03/12)

<3月12日に観た映画>
『サイドウェイ』(VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ)

夢に挫折しかけているちょっと気弱で情けない中年男が、結婚を控えた悪友と1週間のワイン・ツアーに出て…という話。2004年度のゴールデン・グローブ賞の作品賞と脚本賞を受賞している作品なのでまさに折り紙付きだったわけですが、実際素晴らしかったです。一番良かったのは、主人公のキャラクター。気弱で情けないんだけど、友達のために危ないこともするというような筋の通った誠実さがあって、非常に共感が持てます。あと、出て来る人の中にイヤな奴がいない。皆自分の人生を楽しく生きようとしていて、見ていると、自分も楽しく生きていいんだと思わせてくれます。ということで全体的な雰囲気が非常に良い映画でした。きっと撮影も楽しかったんでしょうね。六本木ヒルズの映画館は初めて行ったのですが、場所柄なのか観客の中に外国人の姿が比較的多かったように感じました。それで、上映中、おそらくその外国人達なんですけど(声でなんとなくわかる)変なところで大声で笑うんですよね。笑いのツボがちょっと違うんでしょうか?

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2005年02月25日 (金)

DVD:2005/02/25

<購入>
『巌窟王』第1巻(ZMBZ-2101)
『雲のむこう、約束の場所』(MZDV-0005)

『巌窟王』は、買った店ではポスターが特典に付いていたので衝動買いしました。でも帰宅してからポスターを見てみたらいまいちで残念。『雲のむこう、約束の場所』はこの間まで劇場でやってましたが結局観に行けなかったので購入しました。

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2005年02月19日 (土)

言葉遣いの自然さ (映画:2005/02/19)

<2月19日に観た映画>
『スリーピー・ホロウ』WOWOW:2月19日)
『ジョゼと虎と魚たち』WOWOW:2月19日)

『スリーピー・ホロウ』はジョニー・デップの情けない感じの演技が面白かったですね。『ジョゼと虎と魚たち』は、犬童一心監督、池脇千鶴と妻夫木聡主演。観終わってから気付いたのですが、犬童一心監督作で池脇千鶴が主演した他の映画(『大阪物語』『金髪の草原』)は両方とも劇場公開された時に観に行ってました。ということでこの組み合わせは僕は好きらしいのですが、これも良かったです。池脇千鶴の存在感は何かもう凄まじい感じになっててそれは言わずもがななのですが、それより感心したのは、妻夫木聡がしゃべる言葉の自然さ。映画などでは、自然にしゃべっているように聞こえるセリフであっても、実際はそういう語尾は使わないだろ、とかいうことが結構あります。でもこの映画での妻夫木聡の言葉遣いは、今のある層の大学生が話す言葉として、時代と人間集団をよく切り取ったサンプルになっているのではないかと思います(多分。自分が今大学生ではないので確信持てませんが)。脚本が良いのか、妻夫木聡の演技が良いのかはよくわかりませんけど。ちなみに、日常では絶対使わないと思われる言葉遣いを多用している作品が多いのはもちろんアニメですが、僕は別にそれが悪いことだとは思っていません。念のため。

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2005年02月05日 (土)

タイムライン (映画:2005/02/05)

<2月5日に観た映画>
『タイムライン』WOWOW:1月29日)

マイケル・クライトンの小説が原作のタイムスリップものの映画ですが、どうも人の死に重みが感じられないところがいまいちでした。比べても仕方ないですけど、大学の研究者達が中世フランスへタイムスリップするというところが共通しているコニー・ウィリス/大森望訳『ドゥームズデイ・ブック』(ハヤカワ文庫SF)とはその点に大きな差がありますね。こっちは映画になっていませんけど。

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2005年01月18日 (火)

モンテ・クリスト伯 (映画:2005/01/17)

<1月17日に観た映画>
『モンテ・クリスト伯』WOWOW:1月17日)

アレクサンドル・デュマの生誕200年を記念して2002年に製作された映画です。アニメの『巌窟王』が面白いので原作も読みたいと思っていたのですが、帰宅したところにちょうど良くこの映画の放送があったので観ました。多分デュマの原作はもうちょっと物語が細かいんでしょうけど、さすがに面白かったです。フェルナン・モンデゴ役のガイ・ピアースが完全な悪役でいいところがひとつも無く終わるのがちょっと意外と言えば意外。

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2005年01月15日 (土)

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (映画:2005/01/14)

<1月14日に観た映画>
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』WOWOW:12月28日)

単純に楽しめて非常に面白かったです。ジョニー・デップかっこいいですねー。すごく楽しそうでした。

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2005年01月02日 (日)

ハウルの動く城 (映画:2005/01/02)

<1月2日に観た映画>
『ハウルの動く城』(日比谷スカラ座)

遅れ馳せながら『ハウルの動く城』を観ました。日比谷スカラ座はDLP上映のシステムが入っていて、宮崎駿監督の前作『千と千尋の神隠し』の時もDLPで上映していたのでここに観に行ったのですが、その時は上映中にずっと変なジッターノイズみたいな音がしていました。それで劇場の人に抗議したところ、「DLPシステムを入れたせいでノイズが発生しているようですが普通の人は気にしませんよ」といったかなり無責任なことを言われたので今回もちょっと不安だったのですが、今度はノイズはありませんでしたね。さすがに直したんでしょうか。それで映画の方ですが、これは主人公ソフィーの夢の中の話、ソフィーのファンタジーなんでしょうね。映画の中では夢の中の話だとは言ってませんけど。自己実現できずにいる18歳の少女が夢見た日常からの脱出。アニメーションは流石の出来で、絵の動きを見ているだけでもつまらなくはなかったですけど、キャラクターの行動原理がつかみにくくて話はいまいちでした。表現として面白かったのは、ハウルがダメモードになっている時に、体が溶けていく描写。あれは本当にダメな感じがよく出てましたね。ハウル役の木村拓哉の声は可もなく不可もなく。というわけで、非常に印象の薄い映画でした。

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2005年01月01日 (土)

アライバル ファイナル・コンタクト (映画:2005/01/01)

<1月1日に観た映画>
『アライバル ファイナル・コンタクト』WOWOW:11月26日)

あのカール・ルイスも出演しているファーストコンタクトものSF映画。WOWOWの映画解説で結構ほめられてたので楽しみにしていたのですが、いろいろネタを盛り込んでいるわりに消化しきれていなくていまいちでした。

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2004年12月31日 (金)

インファナル・アフェア (映画:2004/12/31)

<12月31日に観た映画>
『インファナル・アフェア』WOWOW:12月31日)

3作目までつくられている「インファナル・アフェア」シリーズの第1作ですが、2作目以降への伏線と思われるものも含め、すごく緻密な構成になっていて面白かったです。トニー・レオンはニヤついた顔が格好いいですね。

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2004年12月28日 (火)

『マインド・ゲーム』DVD (DVD:2004/12/28)

<購入>
『マインド・ゲーム』[スペシャルBOX](REDV-00072)

『マインド・ゲーム』は僕が今年観た映画の中では抜群に面白かったアニメ映画です。でも、単館系での劇場公開だったこともあり、なんとなく聞いた話では興行成績は良いとは言えないみたいですね。作品の一般的な知名度も、知っている人は知っているんですけど、いまいちな感じ。最近になって文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門大賞を受賞していたようですが、それもひっそりと受賞という感じで特に話題にならず。もっと広く人気が出てもいい映画だと思うのですが…。

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2004年11月13日 (土)

俺たちに明日はない (映画:2004/11/12)

<11月12日に観た映画>
『俺たちに明日はない』WOWOW:5月18日)

珍しく仕事から早く帰れたので、だいぶ前に録画しておいた映画『俺たちに明日はない』を観ました。アメリカン・ニューシネマの先駆けとしてあまりにも有名な1967年の作品です。ウォーレン・ビーティのにやついた顔にゴダールの『勝手にしやがれ』でのジャン=ポール・ベルモンドの面影を感じながら観てましたが、さすがの勢いと爽やかさがある映画でした。最後であまり盛り上げずにあっさり終わらせているのも、現実的な諦念みたいなものが感じられて興味深いです。でも、この映画もそうですけど、観ておきたい映画とか読んでおきたい本とかがまだまだたくさんあって、もっと時間が欲しいですね。

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2004年11月06日 (土)

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

<11月6日に観た映画>
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』WOWOW:11月4日)

スティーヴン・スピルバーグ監督、トム・ハンクスとレオナルド・ディカプリオ主演のこの『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』ですが、期待通り、安心して観ていられるタイプの映画で非常に面白かったです。主演の二人は、その役をキャラクターとして楽しく演じている雰囲気が出ていてさすがの好演。レオナルド・ディカプリオってすごく良い俳優だと思うんですけどなんであんまり評価されないんでしょうね…。

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2004年11月03日 (水)

リロ&スティッチ (アニメ:2004/11/03)

<11月3日に見たアニメ>録画して見たものも含め見た順に並んでます
『リロ アンド スティッチ ザ・シリーズ』第2話, 第22話, 第20話WOWOW:11月3日)
『リロ アンド スティッチ ザ・ムービー』WOWOW:11月3日)
『リロ&スティッチ』(字幕版)WOWOW:11月3日)
『巌窟王』第4話テレビ朝日:10月26日)
『双恋』第4話テレビ東京:10月27日)
『BECK』第4話テレビ東京:10月27日)

毎年11月恒例のWOWOWディズニー・スペシャルで『リロ&スティッチ』シリーズをまとめて見ました。映画『リロ&スティッチ』は劇場公開時に映画館で観たのですが、やっぱりこのシリーズは面白いです。なんと言っても主人公の「リロ」の破天荒ぶりが楽しいし、エイリアンである「スティッチ」の「悪い子」ぶりもかわいい。ディズニーの作品には、良い子の主人公が、一面的な価値観から見て「良い」行いをして良い結果を得る、みたいなちょっと排他的な偽善性がある感じのものが多い印象があるのですが、このシリーズでは、決して「良い子」ではないリロが、スティッチという完全に異質なもの(なにしろエイリアンですから)をごく自然に受け入れて絆をつくっていくという話になっていて、異質な価値観への寛容とか多様性の尊重とか、そういうものが意識されているような気がします。

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2004年10月31日 (日)

シカゴ  (映画:2004/10/31)

<10月31日に観た映画>
『シカゴ』WOWOW:10月31日)

第75回アカデミー賞で作品賞をはじめ6部門を受賞した映画なんですけど、正直そんなに面白くなかったです。筋書きに意外性があるわけでもないし。ダンスは素晴らしかったけど。と言うより、このダンスだけで充分素晴らしい映画だということなのでしょうね。

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2004年10月02日 (土)

ラップという芸 (映画:2004/10/02)

<10月2日に観た映画>
『ザ・コア』WOWOW:10月2日)
『8 Mile』WOWOW:10月2日)

WOWOWで映画を観るのは結構久し振り。『ザ・コア』はまあ可もなく不可もなくあまり印象に残らないSF映画でした。『8 Mile』は劇場公開当時僕の周りでも非常に評判が良かったので観たかったのですが、実際面白かったです。主演のエミネムが、純粋な心根を持った主人公をよく演じてました。それから観て思ったのは、ラップというのは"Skill"を駆使して"Rhyme"をつくりあげる「芸」としての側面が強いんだなということです。劇中で出て来るラップバトルというのが、芸(ラップ)を披露して観客と掛け合うという点で、寄席みたいでした。

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2004年08月24日 (火)

ミュージカル映画(本:2004/08/24)

<読了>
コニー・ウィリス/大森望訳『リメイク』(ハヤカワ文庫SF)

フレッド・アステアとかジーン・ケリーが出演している40年代から50年代のハリウッドでつくられたミュージカル映画というのはほとんどちゃんと観たことが無いんですけど、これ読んで観たくなりました。この辺りの映画って、なんとなく知ってて観たような気になってるけど、実はちゃんと通して観たことがないというのが多いんですよね…。

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2004年07月23日 (金)

PIX -tiny picture label-

映像クリエーター自身によるインディペンデントレーベルPIX -tiny picture label-のパーティーにお邪魔して来ました。『PIXDVD』収録作品の作者の方々をはじめ、いろいろな方と話ができて非常に楽しかったです。CG映像クリエーターが請負仕事ではない自分の作品を自由に創って発表する場というのは、同人の小規模なものはそれなりにあるのかも知れませんが、この「PIX」のように本当にトップレベルのクオリティである程度の規模感をもって行えているものは他に無いと思うので、貴重なレーベルだと思います。というわけで帰り際に遅れ馳せながら『PIXDVD』vol.2を購入。
ところでこの会場で知って驚いたのですが、あの『くりいむレモン』が実写映画になったんですね。山下敦弘監督『くりいむレモン』で、秋にテアトル新宿でレイトショー公開だそうです。元の『くりいむレモン』は名前と概要を知ってるだけで実は見たことないんですけど、一度見てみたいですねー。と言うか見ないといけないような気がする。

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2004年07月19日 (月)

スチームボーイ

大友克洋監督『スチームボーイ』を新宿スカラ3で観ました。製作期間は9年ということですが、個人的にも、1997年11月2日に今は無き渋谷パンテオンでの東京国際ファンタスティック映画祭のイベント「EMOTION アニメ新世紀宣言」でこの映画のパイロットフィルムを見てから、今日完成版を観るまでに7年も経ってしまってます。時間がかかった理由はいろいろあるようですが、大友さんがこの映画に9年も使ってしまったのはやはり勿体なかった。内容は宣伝にもあるように「驚異の発明《スチームボール》をめぐる少年レイの大冒険」ということにつきるわけで、良い意味でも悪い意味でも“普通”の楽しいアニメ映画でした。絵は非常によく動いていたし、美術(背景)も素晴らしく、ストーリー構成もスッキリしていてモタつかない。でもやっぱり“普通”なんだよね…。まあ元々そういうものを目指していたのだとしたら大成功なんだと思います。キャラクターはヒロインのスカーレットが面白かった。「お金儲けをして何が悪いの?」という開き直りができる強さと幼さ、その裏で抱えている孤独がよく描けてました。主人公のレイより魅力的だったので、スカーレットが主人公だという続編の『スチームガール』(ほんとにこのタイトルなの?)が楽しみです。

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スチームボーイ

大友克洋監督『スチームボーイ』を新宿スカラ3で観ました。製作期間は9年ということですが、個人的にも、1997年11月2日に今は無き渋谷パンテオンでの東京国際ファンタスティック映画祭のイベント「EMOTION アニメ新世紀宣言」でこの映画のパイロットフィルムを見てから、今日完成版を観るまでに7年も経ってしまってます。時間がかかった理由はいろいろあるようですが、大友さんがこの映画に9年も使ってしまったのはやはり勿体なかった。内容は宣伝にもあるように「驚異の発明《スチームボール》をめぐる少年レイの大冒険」ということにつきるわけで、良い意味でも悪い意味でも“普通”の楽しいアニメ映画でした。絵は非常によく動いていたし、美術(背景)も素晴らしく、ストーリー構成もスッキリしていてモタつかない。でもやっぱり“普通”なんだよね…。まあ元々そういうものを目指していたのだとしたら大成功なんだと思います。キャラクターはヒロインのスカーレットが面白かった。「お金儲けをして何が悪いの?」という開き直りができる強さと幼さ、その裏で抱えている孤独がよく描けてました。主人公のレイより魅力的だったので、スカーレットが主人公だという続編の『スチームガール』(ほんとにこのタイトルなの?)が楽しみです。

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